エロとヲタと鬱と雑談のドブ板ブログ。
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散々世間で色々言われてる松本人志初監督作品「大日本人」を見に行ってきた。
駄作との噂も立っているけれども、金を払った上で駄作だったらここで叩けばいい話。
金も払わないでクソ映画というのも松本に失礼。入場券を買った客として評価したい。
まずはこの映像を見てもらいたい。
http://www.youtube.com/watch?v=poiek0thOzI
http://www.youtube.com/watch?v=ZNZvgfQsWdw
これは先日「いいとも」に松本がテレホンショッキングに初出演した際の映像だ。
別に他の媒体に出た際の映像でもいいんだが、14年ぶりというタモリ×松本のトークのレア度からこれをセレクトされてもらった。
この中で「カンヌでの上映で途中で帰った客に腹が立った」と松本が語っている。
この発言だけならばこの映画はクソという悪評を立てられてもしかたない。
だが決してこの映画は駄作ではない。
しかし、この作品は「コント」であって「映画」ではない。
録画形式こそ映画だが、松本のフォーマット自体が映画ではなくてテレビのそれで撮影しているのだ。
だからこそ、松本の笑いに馴染みの無い客が映画を期待して見て失望して帰った理由がよく見えてくる。
大トロの寿司をオーダーしたのにサーロインステーキが出てきて、怒った客がシェフに抗議すると「同じ動物性たんぱく質だから同じようなものだろ」と言い返されたようなものだ。
カンヌの客と松本との行き違いの原因はそこら辺にあると思う。
駄作との噂も立っているけれども、金を払った上で駄作だったらここで叩けばいい話。
金も払わないでクソ映画というのも松本に失礼。入場券を買った客として評価したい。
まずはこの映像を見てもらいたい。
http://www.youtube.com/watch?v=poiek0thOzI
http://www.youtube.com/watch?v=ZNZvgfQsWdw
これは先日「いいとも」に松本がテレホンショッキングに初出演した際の映像だ。
別に他の媒体に出た際の映像でもいいんだが、14年ぶりというタモリ×松本のトークのレア度からこれをセレクトされてもらった。
この中で「カンヌでの上映で途中で帰った客に腹が立った」と松本が語っている。
この発言だけならばこの映画はクソという悪評を立てられてもしかたない。
だが決してこの映画は駄作ではない。
しかし、この作品は「コント」であって「映画」ではない。
録画形式こそ映画だが、松本のフォーマット自体が映画ではなくてテレビのそれで撮影しているのだ。
だからこそ、松本の笑いに馴染みの無い客が映画を期待して見て失望して帰った理由がよく見えてくる。
大トロの寿司をオーダーしたのにサーロインステーキが出てきて、怒った客がシェフに抗議すると「同じ動物性たんぱく質だから同じようなものだろ」と言い返されたようなものだ。
カンヌの客と松本との行き違いの原因はそこら辺にあると思う。
以下ネタバレあり。
物語は前半ドキュメンタリータッチで進む。
そこで描かれるのは衰退産業ともいえる「獣」(じゅう)退治を生業とする「大日本人」の生き残りが語る悲哀。
静かに進みあたかも「NHKスペシャル」や「NNNドキュメント」のような空気から変身シーンへ。
高圧電力でその身体を巨大化し奇天烈な獣と戦うその姿から、僕は「新世紀エヴァンゲリオン」を思い出した。
松本は1963年生まれ、エヴァの監督・庵野秀明は1960年生まれ。二人ともほぼ同世代であり、彼らの子供時代に起こった巨大ヒーローものの特撮ブームの洗礼を受けている。そして、彼らがお笑い・アニメともに表現のためのアイコンとしてよく登場するのが特撮である。
「大日本人」では総制作費10億円という破格の金額でVFXで秋葉原や名古屋の町を破壊する獣と対峙する大日本人。その戦いはテレビ中継されているが、彼を快く思う人間は少ない。
「エヴァンゲリオン」で初号機と使徒との戦いで破壊された建物の下敷きとなって妹に怪我を負わされた兄の鈴原トウジは初号機のパイロットである同級生の碇シンジを殴り飛ばす。
獣も使徒もそのデザインの奇抜さ、得体の知れなさは共通している。
ただ獣はお笑いの味付けとしてその風貌は海原はるかや竹内力、板尾創路らの本人のキャラクターを借りて笑いを取っている。
お笑い第3世代の代表選手・松本、オタク第1世代の代表選手・庵野。
一時代を築いた同世代の二人が、現在共に実写映画のフィールドで行動しているというのもなんとも奇妙な符号だ。(以下続く)
物語は前半ドキュメンタリータッチで進む。
そこで描かれるのは衰退産業ともいえる「獣」(じゅう)退治を生業とする「大日本人」の生き残りが語る悲哀。
静かに進みあたかも「NHKスペシャル」や「NNNドキュメント」のような空気から変身シーンへ。
高圧電力でその身体を巨大化し奇天烈な獣と戦うその姿から、僕は「新世紀エヴァンゲリオン」を思い出した。
松本は1963年生まれ、エヴァの監督・庵野秀明は1960年生まれ。二人ともほぼ同世代であり、彼らの子供時代に起こった巨大ヒーローものの特撮ブームの洗礼を受けている。そして、彼らがお笑い・アニメともに表現のためのアイコンとしてよく登場するのが特撮である。
「大日本人」では総制作費10億円という破格の金額でVFXで秋葉原や名古屋の町を破壊する獣と対峙する大日本人。その戦いはテレビ中継されているが、彼を快く思う人間は少ない。
「エヴァンゲリオン」で初号機と使徒との戦いで破壊された建物の下敷きとなって妹に怪我を負わされた兄の鈴原トウジは初号機のパイロットである同級生の碇シンジを殴り飛ばす。
獣も使徒もそのデザインの奇抜さ、得体の知れなさは共通している。
ただ獣はお笑いの味付けとしてその風貌は海原はるかや竹内力、板尾創路らの本人のキャラクターを借りて笑いを取っている。
お笑い第3世代の代表選手・松本、オタク第1世代の代表選手・庵野。
一時代を築いた同世代の二人が、現在共に実写映画のフィールドで行動しているというのもなんとも奇妙な符号だ。(以下続く)
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